アミソーが製作した「飛び出し防止対策器具」　事例紹介

こんにちは。アミソーの現場で溶接・網の担当をしているスタッフの影山千晶です。今回は当社が社内での安全・防災活動で製作した、地震時における治具棚の「飛び出し防止対策器具」についてご紹介いたします。

「飛び出し防止対策器具」の基本情報

◎用途　地震時に棚から治具ケースが飛び出してこないようにした留め具。ただし、日常作業で出し入れのさまたげにならないよう脱着を簡便にしました

◎製品仕様

• 寸法　ベース部分  SS 210×120mm　　　　 取り外し部分 SUSφ8  87×30mm
• 材質 　SS　 SUS

「飛び出し防止対策器具」は、どのように製作を進めたのか。

当社は多品種の製品を製作しているため、保管している治具の数も多くなっています。そのため、溶接コーナーの壁際は治具の保管棚となっており、今や壁面一杯になっています。

しかし、工場内の安全や防災を見直した時、保管方法に問題があると気づいたので、防災について考える委員会で、対策を考えることになりました。

まずは、各委員が各々のアイディアを出しあい、その中から「地震時に棚から治具が飛び出してこないこと」と、「日常作業で出し入れのさまたげにならないこと」の二つの機能を備えたアイディアを選び出しました。その結果下記の写真のような形式にすることが決定しました。

形式が決まったあとは、社内の各部署にお願いし、製作にあたってもらいました。

まずは器具の図面を起こし、その後レーザー・丸棒の切断、ブレーキでの曲げ、ベース取り付けのための棚の穴あけ、取り付けのボルト締め、取り外し部分のワッシャー溶接と、多くの人の手を借りて製作しました。

「飛び出し防止対策器具」を製作して気づいたこと

今までは、治具の保管場所を決め、きれいに入っていればOKだと思っていましたが、中に入っているものが重くて凹凸があるものなので、落下したら危険であることを忘れていました。

安全・防災の観点から治具棚を見ることはなかったので、指摘があったときにはハッとしました。また、自分では、よいアイディアもなかなか思いつかなかったのですが、みんなで知恵を出し合うことができ、各担当部署の協力もあり、いい「飛び出し防止対策」ができました。

これを機に、工場内の安全を第一に考えて、日常の作業環境を見直す視点をもつよう心掛けたいと思うようになりました。

私が思うアミソーの魅力とは?

工場内の環境を整えるにあたって、棚や飛び出し防止対策器具の製作などを可能にしているのは、当社の社員のアイディアと製作できる機械と技術があるからです。

もし、お客様が、製品のご注文ではなくても、これができたらいいなというご希望があれば、ぜひともご依頼いただきたいと思います。たとえば、レーザー加工機で切り出すだけ、あるいは丸棒の曲げ加工のみといったご依頼も承ります。また、小さな困りごとも一緒に考えることができます。

いかがでしたか?　少しでもアミソーの魅力が伝わったのなら、私としてもうれしい限りです。これからも変わらぬスタンスで、お客様から求められる製品づくりをしていきます。もし、この記事を読んでご興味を持たれたら、お気軽にお問い合わせください。