アミソーが製作する「乾燥機用かご」事例紹介
こんにちは。アミソーの現場で主に網製品を担当しているスタッフのジャンです。今回は当社が製作した「乾燥機用かご」の特長やこだわり等について、現場スタッフである私からご紹介します。
「乾燥機用かご」の基本情報


◎製品使用方法 回転式の乾燥機の内部にセットするカゴ
◎製品仕様
・寸法 最大外径 298φ 高さ120mm
・材質 ステンレス
「乾燥機用かご」は、どのように製作を進めたのか。
今回はお客様が使われるワークが小さいため、網を二重張りにしました。網のつくりかたとしては、初めに外枠の骨組みを作成しますが、その際、本体部分と蓋の部分を2つに分けて組み上げます。
次に外側の網(φ1.0×8“)を、外枠にスポット溶接し、端部をTig溶接で丸めます。そのあと、内側の網(φ1.0×8“)を外側の網に重なるようにして貼っていきます。網を貼り終えたら、蓋と本体の柱の位置を合わせてTig溶接で合体させます。最後に取手をつけて完成です。




「乾燥機用かご」の、こだわった点、苦労した点とは?
乾燥機の形状やワークに合わせた特注品になりますので、特殊な形をしたかごです。なので、いくつか難しい点があり、可動式の取手の曲げや本体と蓋の柱部分を合わせて合体させるところなどは、大変苦労しました。
また、今回は網を二重張りにすることにも挑戦しました。ポイントは、開口部の内側の端部の仕上げ方法です。内網の線径はφ0.34と非常に細かいため、Tig溶接では丸めることができませんでした。かといって、内網で開口枠を巻き込んでスポット溶接をすると、網に切れ込みを入れた部分が外側に出てしまい、端部でけがをする恐れがあります。


そこで、内網は「ムダオリ」という方法で製作することにしました。「ムダオリ」というのは、網の端部をあらかじめ10mm程度折り曲げておくことで先端にバリが出ないようにする方法です。
今回の製品は丸型なので、折り曲げるためには、切込みを多めに入れてなめらかな曲線をつくる必要があります。そのため多くの切込みを入れてから曲げ作業に入り、形の型に合わせて木槌で丁寧に折り曲げていきました。努力の甲斐があって、バリが表に出ず、納得できる仕上がりとなりました。
「乾燥機用かご」お客様の反応は?
以前にも何度かご注文をいただいている製品です。今回は二重張りにすることになったので、いつも以上に力を入れて取り組みました。きれいに仕上がって、お客様にもご満足いただけたと思います。
いかがでしたか? 少しでもアミソーの魅力が伝わったのなら、私としてもうれしい限りです。これからも変わらぬスタンスで、お客様から求められる製品づくりをしていきます。もし、この記事を読んでご興味を持たれたら、お気軽にお問い合わせください。
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