アミソーが製作した「リッド治具(ボディ一体型)」 事例紹介
こんにちは。アミソーで設計や生産管理を担当している長窪です。今回は当社が製作したリッド治具(ボディ一体型)を紹介します。
リッド治具(ボディ一体型)の基本情報
- 製品名:リッド治具(ボディ一体型)
- 用途:自動車の塗装ライン用治具
- 製品仕様
- 寸法:260mm×90mm×140h
- 材質:SS400(バネ材のみSUS)
リッド治具(ボディ一体型)の製品概要
リッドとはガソリン注入口の蓋のことです。その「リッド」を塗装するときに使う「治具」なので「リッド治具」と呼ばれます。
(「ボディ一体型」と呼ばれるのにも意味がありますが…今回は割愛させて頂きます)
リッド治具(ボディ一体型)は、どのように製作を進めたのか
ある車種がフルモデルチェンジするタイミングで、弊社にお声掛け頂いたのが始まりでした。遠方のお客様でしたので、訪問するタイミングが限られていました。そのため、CADデータをメールで送り、ご意見・ご要望の返信メールを頂き、設計変更したデータをまた送り…とパソコン上でのやり取りを繰り返しました。
そして試作ができれば持参し、実車での評価と検討を行いました。お客様の工場への片道3時間の道のり、帰り道はいつも次の設計変更のことで頭が一杯でした。そうして出来上がったのがリッド治具(一体型)です。
リッド治具(ボディ一体型)のアピールポイントは?
設計は私が主となって進めてきましたが、弊社の総合力あってこその完成でした。
弊社では、ボルトやバネ・切削品のノウハウがあり、可動式の機構設計も多種多様な事案をこなしてきました。これらがリッド治具(一体型)の設計の肝となりました。
また、丸棒3次元曲げ機とプレス機による特徴的な曲げができたことで、リッド治具(一体型)の2軸機構が実現しました。(写真をご参照ください。)
そして、アルゴン溶接でのスパッタなき仕上がり、過不足ない溶接量だからこそ、設計者の狙い通りの製品ができあがりました。
リッド治具(一体型)はアミソーの技の集大成なのです。
リッド治具(ボディ一体型)への想い
先述の「ある車種」の名前は言えませんが、超高級国産車です。それだけに、お客様は塗装の仕上がりに特別の思い入れがあり、塗装工程上妥協できない動作がありました。
その動作が可能となる製品にするには、2段階の動きができる設計にする必要がありました。当初アイデアが出ずしばらく頭を抱えていましたが、ある時パッと今の機構が浮かびました。
世間一般よくある2軸機構ですが、自分で思い付いたときの喜びは今でも忘れられません。
問題解決能力はアミソーの強みです。御社のニーズ、お待ちしております。
いかがでしたか? 少しでもアミソーの魅力が伝わったのなら、私としてもうれしい限りです。
これからも変わらぬスタンスで、お客様から求められる製品づくりをしていきます。
もし、この記事を読んでご興味を持たれたら、お気軽にお問い合わせください。
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