アミソーが製作した「塗装用ハンガー」　事例紹介

こんにちは。(株)アミソーの現場で溶接を担当しているスタッフの グエン　フー　ターイです。今回は当社が製作した塗装用ハンガーの特長やこだわり等について、現場スタッフである私からご紹介します。

塗装用ハンガーの基本情報

◎製品名　塗装用ハンガー　

◎製品仕様

・寸法　φ3×1121.5×355mm

・材質　SUS304-φ3

塗装用ハンガーは、どのように製作を進めたのか

塗装用ハンガーとは、塗装工程で使用される治具の一種で、塗装する物を固定したり吊るしたりするためのものです。これにより、塗装が均一に行われ、効率的に作業が進められます。塗装用ハンガーを製作するにあたり、仕上がりの美しさ、特にバリがないこと、歪みがないようにしてほしいと依頼があり、そこに気を付けて取り組みました。 この製品は5つの部分にわかれていますが、全部品がφ3の丸棒でできています。部品は曲げ機の担当者がつくりました。組付けは、治具を使って溶接で接合しました

塗装用ハンガーの、こだわった点、苦労した点とは?

製品のサイズは大きいのですが、材料がφ３と細く、部品同士の接触部分が少ないことがこの製品の特徴です。さらに材質はステンレスであるため、変形しやすいです。そのため製造工程では細心の注意が必要でした。製品は歪みを最小限に抑えるために、可能な限り治具内で仕上げる必要があります。溶接では高い温度で間着棒をたくさん使いながら、短い時間でしっかり付けました。そして製品は固定したまま、自分が動いて溶接をしました。

溶接後には、ひずみ取りをしました。ハンマーを使うことができないので、手で戻していきました。

塗装用ハンガーを作って感じたこと

今回の製品は、設計者が描いてくれた治具の図面をもとに、自分で治具をつくり、その後、溶接で部品を組付けていく一連の作業を一人でやりました。そういう機会はあまりないので楽しかったです。ロット数の多いものや複雑な製品をみんなで分担しながら作っていくのも楽しいですが、作り上げた達成感が得られた点では、今回はひとしおでした。

アミソーでは溶接に対し、かなり厳しい品質基準が設けられています。特に 品質面では「溶接巣穴」を最小限に抑えることが重要で、他社よりも少なくすることが求められます。私も毎日の作業の中でいつも気を付けながら作業をしています。これからもきれいで丈夫な製品づくりを頑張りたいと思います。

いかがでしたか?　少しでもアミソーの魅力が伝わったのなら、私としてもうれしい限りです。これからも変わらぬスタンスで、お客様から求められる製品づくりをしていきます。もし、この記事を読んでご興味を持たれたら、お気軽にお問い合わせください。