アミソーが製作した「塗装ライン用吊り治具」 事例紹介

こんにちは。アミソーのスタッフの古田です。今回は当社が製作した「塗装ライン用吊り治具」の特長やこだわり等について、現場スタッフから聞いたことをもとに私からご紹介します。

 「塗装ライン用吊り治具」の基本情報

◎製品写真

◎製品仕様

・寸法 950×500

・材質 本体 鉄φ9   フックsus304t2.5

吊り治具とは、2024年8月に当社のブログで紹介した「塗装用ハンガー」と同じ用途です。現場ではいろいろな名称で呼ばれています。塗装工程で使用される治具の一種で、塗装するワーク(塗装されるもの)を吊るして使用します。

塗装ライン用吊り治具の主な特長

今回の製品は、小さなフックがたくさんついており、小さめのワークをたくさん同時に塗装することが可能です。またフックの向きが両面になるようについているのも特徴です。フレームとフックを溶接した一体型です。

塗装ラインで流れるコンベアにつるして部品を塗装するための治具です。様々な部品に対応できるように考えられています。

塗装ライン用吊り治具は、どのように製作を進めたのか。

塗装ライン用吊り治具の製作では、前工程としてまず型となる治具を作る必要があります。なぜなら、この型がなければ、うまく溶接して組み立てることができないからです。そこで基盤となる治具(下記の写真)を製作し、それをベースに各パーツを溶接し、しっかりと組み立てていくことで、完成度の高い治具が仕上がります。

塗装ライン用吊り治具のこだわった点、苦労した点とは?

設計面では、他のハンガーと見分けがつくように、吊り下げる棒の根元にU字の部品を取り付けました。

また、最小限の補強で重量を軽くして、簡単に壊れず、歪みが出ないように工夫しました。

製作面では、大きな製品なので、溶接の担当者は歪み取りに苦労したとのこと。さらに、溶接した部分に塗料が入り込まないように巣穴*をなくすことを心掛けて溶接したそうです。

フックの先端がとがっているので、納品の際には製品が作業着にひっかかり一苦労でした。

※巣穴とは、溶接における気孔欠陥のことで、溶着金属中に生じる球状又はほぼ球状の空洞のことです。表面に生じた小さなくぼみ穴とガス圧により表面が芋虫状に連続的に繋がってくぼんだ表面欠陥があります。

塗装ライン用吊り治具の納品後、お客様の反応は? 

お客様は、「すぐにぶつけて壊れてしまうものなのに、きれいにつくってくれましたね」と言ってくださいました。うれしいような、どう受け止めたらよいやら戸惑いつつも、アミソーとしてきちんとした製品を届けられたことに満足しています。

私が思うアミソーの魅力とは? 

当社は自動車塗装ラインにおける「塗装治具」を手掛けています。お客様のご要望にお応えするため、技術を磨き、知識を積み重ねてきました。それらが当社の財産となっております。今は様々な現場での「塗装やメッキに使用される治具」のご注文もいただいております。

こんなふうにできないだろうか、ここが困っているということもご相談していただければ全力で対応いたします。

いかがでしたか? 少しでもアミソーの魅力が伝わったのなら、私としてもうれしい限りです。これからも変わらぬスタンスで、お客様から求められる製品づくりをしていきます。もし、この記事を読んでご興味を持たれたら、お気軽にお問い合わせください。

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